イタリア自動車見聞録(4)

 

●イタリアで見るイタリア車のデザイン

今まで日本で走るイタリア車しか見たことがありませんでしたが、それを産まれた国イタリアで実際に見たらどう感じるでしょうか。 

・ミラノは、中心部に旧市街地があって昔の建物が今でも使われており、外に行くに従ってだんだん普通の建物になっていきます。 普通の建物といっってもやはり石の文化の国だけあって、日本の鉄筋コンクリートの建物とは違います。 装飾の感覚がまったく違います。

 そのような街並みに似合うのは、一世代前のパンダ、ウーノ、ティーポ、155、164、デルタ、テーマなどのモデルのような気がします。 エッジのとれた、適度に四角いボディデザインが背景の建物に違和感無く溶け込むのです。 当時のモデルはデザインが建築的であるような気さえします。

  

 

・今のモデルのデザインは、どちらかというと背景に対して自己主張を感じます。 プントやブラーバはしっかりと目立っていました。 特にかなりの数が走っていたスマート(イタリア車ではありませんが)は地味な車の中で異星人のように見えました。 
一世代前のモデルはパッと見ると普通のデザインなんですが、見れば見るほどよくデザインされていることが分かり、味が出てきます。 ですが今のモデルは車単体での美しさを求めているような気がします。

 

 

・町並みに違和感無く溶け込み、それでいて一目見てハッとさせる車は、ランチアYとアウトビアンキY10でした。 2台ともそれだけで見ればかなり変わったスタイルですが、イタリアの街中で見るととても素晴らしいデザインでした。

  


●番外編 : とてもフレンドリーなイタリアの人達 と ある日の簡単な昼食

  


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